ルーテルが日本の対人援助職の世界に果たしてきた貢献は計り知れない。特に臨床心理学・社会福祉学の領域において、同校の卒業生たちは医療・教育・福祉の最前線で「最後のセーフティネット」を担う専門職として高く評価されてきた。
「福祉や心理の現場はいま、深刻な人手不足にあえいでいる。その育成の源流が断たれる影響は、数年後の社会に必ず跳ね返ってくる」。都内の総合病院で医療ソーシャルワーカーを務める卒業生は憤りを隠さない。現場主義を貫いた教育カリキュラムの灯火をどのように未来へ引き継ぐのか。単なる一大学の縮小にとどまらず、社会基盤の崩壊を危惧する声が現場から噴出している。