読者の最大の関心事である「二人は最終的に結婚したのか?」という疑問に対する明確な答えは、堂々たるハッピーエンドと将来への確固たる誓約です。物語終盤、高校時代から大学進学、それぞれの将来設計へと歩みを進める中で、二人の関係は単なる「先輩と生意気な後輩」の枠組みを完全に脱却していきます。
本編クライマックスの第23巻では、互いの進路やバスケにかける情熱を尊重し合いながら、大人へと脱皮していく過程が克明に描かれました。成瀬翔はバスケ選手としての階段を力強く駆け上がり、町田由希も自立した女性として社会人の一歩を踏み出します。そして迎えた感動の最終話。言葉足らずに見えつつも由希への執着と情愛を一途に注ぎ続けてきた成瀬から、不器用かつストレートな言葉でプロポーズが告げられます。由希がその想いを正面から受け止めた瞬間の描写は、長年連載を追ってきた読者から「最高の幕引き」「涙が止まらない」と絶賛の嵐を巻き起こしました。
さらに注目すべきは、通常版と同時発売された『なまいきざかり。 23巻 特装版』付属の描き下ろし小冊子です。ここには本編終了後の「その後」を描いたスペシャル番外編が収められており、二人の同棲生活や結婚式にまつわる甘くコミカルなやり取りが詳細に描かれています。婚姻届をめぐるエピソードや、薬指に光る指輪の重みなど、ファンが待ち望んだ二人の未来が完璧な筆致で補完されました。