SNSやコミュニティサイト(知恵袋、レビュー欄)を分析すると、歯磨き粉の選び方を誤った消費者から多くの悲痛な体験談が寄せられています。
「通販の超強力ホワイトニング歯磨き粉を1ヶ月使い続けたら、冷たい水が激痛レベルでしみるようになった」「泡立ちの良い爽快系ペーストで磨いていたが、歯科検診に行ったら奥歯の間が虫歯だらけで驚いた」といった声は後を絶ちません。
都内の歯科クリニックに勤務する歯科医師や歯科衛生士への取材でも、同様の実態が浮かび上がります。
「患者さんの中には、『泡立つ爽快感=しっかり磨けた』と錯覚し、わずか30秒ほどで口をゆすいでしまう方が大勢いらっしゃいます。また、タバコのヤニや着色を落とそうと硬い歯ブラシに高研磨ペーストを山盛りに乗せて力任せに磨き、歯頚部(歯の根元)のエナメル質を削り落として『くさび状欠損』を作ってしまうケースが日常的に見られます」
問題の本質は「成分が猛毒だから買ってはいけない」のではなく、「自分の磨き方や歯のコンディションに合わない成分構成の製品を選ぶことで生じる二次被害」にあるのです。