チャンバーとは?マフラーとの違いや仕組み・驚きの役割を徹底解明

チャンバーとは?マフラーとの違いや仕組み・驚きの役割を徹底解明

チャンバーとは?マフラーとの違いや仕組み・驚きの役割を徹底解明について徹底解説いたします。詳細な分析をご確認ください。

チャンバーが最もその真価を発揮するのが、往年の名車やレーサー、オフロード車に搭載されている2ストロークエンジンです。2ストローク車にチャンバーを装着すると、特定の回転域から背中を押されるような爆発的な加速(いわゆるパワーバンド)が生まれます。この現象は「排気脈動(脈動効果)」という物理現象によって成り立っています。

2ストロークエンジンは吸気バルブや排気バルブを持たず、ピストンの上下動でポートを開閉するシンプルな構造です。そのため、新しい混合気(空気とガソリン)がシリンダーに入った際、燃焼前の混合気の一部が排気ポートから外へ逃げてしまう「吹き抜け」という弱点がありました。

チャンバーはこの吹き抜けを魔法のように解決します。

シリンダーから出た高圧の排気ガスが、チャンバー前方の広がっていくコーン(ダイバージェントコーン)に入ると「負圧の波」が発生し、シリンダー内の燃焼ガスを一気に吸い出します。続いて、後方の狭まっていくコーン(コンバージェントコーン)に排気がぶつかると、今度は「正圧の反射波」が生じて逆流します。この跳ね返った圧力波が、ちょうど排気ポートから逃げ出そうとしていた未燃焼の混合気を燃焼室の中へ無理やり押し戻すのです。

この一連の「引き出し」と「押し戻し」のサイクルがピストンの動きと完璧に同調した瞬間、シリンダー内には通常の吸気を超える量の混合気が高密度で充填され、驚異的なパワーアップが実現します。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。