あっとくんの活動を語る上で欠かせないのが、視覚的なインパクトを決定づけるあっとくんのイラストレーター担当の存在です。彼のシンボルである「黒髪に走る鮮烈な赤のメッシュ」「妖艶な目つき」「首元のチョーカーやピアス」といった退廃的なキャラクターデザインは、初期の段階から極めて緻密に構築されていました。
その筆頭としてファンの記憶に深く刻まれているのが、実力派イラストレーターのMACCO氏です。メジャーデビューシングル『狂喜乱舞』をはじめ、『Aces』『ブラッディーメアリー』といった初期から中期のキラーチューンにおいて、ジャケットアートワークやメインのあっとくんの公式ビジュアルを手掛けました。MACCO氏が描く、ダークトーンの中に浮かび上がる鮮烈な赤と退廃的な艶感は、「あっとくん=危険な色気を放つ低音王子」というパブリックイメージを決定づける原点となりました。
さらに、活動の幅が広がるにつれて起用されるあっとくんのイラスト絵師の布陣も多彩さを増しています。楽曲ごとのコンセプトやあっとくんの歌ってみたサムネイラストにおいては、エッジの効いたストリート調を得意とする絵師や、耽美で繊細なタッチを描き出す新進気鋭のクリエイターが抜擢されてきました。公式の制作クレジットや関係者の証言を照らし合わせると、単一の絵師に依存し続けるのではなく、楽曲やプロジェクトの文脈に合わせて最適なイラストレーターを戦略的に起用している実態が浮き彫りになります。