プロ野球のスタジアム撮影では、環境に応じた緻密な露出制御が成否を分かちます。特に照明環境が特殊なインドア環境や夜間ゲームでは、マニュアル露出(Mモード)またはシャッタースピード優先(Tv/Sモード)の使いこなしが必須となります。
ドーム球場シャッタースピードの基準は、最低でも1/1000秒、インパクト時のボールの変形まで静止させたい場合は1/2000秒が理想です。しかし、ドーム球場は人間の目には明るく見えても、カメラのセンサーにとっては光量が圧倒的に不足しています。そのため、F値(絞り)を開放(F2.8〜F4程度)に設定した上で、状況に応じてナイター撮影ISO感度をISO 3200〜6400付近まで引き上げる判断が不可欠です。
近年のミラーレスカメラに搭載されているAIノイズリダクション性能を活用すれば、高感度ノイズを過度に恐れる必要はありません。手ブレや被写体ブレで輪郭が崩れた写真は後から救済できませんが、ピントとシャッタースピードが合致したノイズ混じりの写真は現像処理で鮮明に復元可能です。