2003年3月25日の夕刻、東京都世田谷区三軒茶屋の自宅マンションで、変わり果てた姿の古尾谷雅人さんが発見されました。発見したのは仕事から帰宅した妻で元女優の鹿沼えりさんでした。すぐに救急車が呼ばれましたが、すでに息を引き取っており、警視庁世田谷署による現場検証の結果、死因は首吊り自殺(縊死)と断定されました。
発見現場の寝室近くには、自筆で書かれたメモ用紙が残されていました。そこには家族に対する感謝とともに、「すまない」「先に行く」といった遺書ともとれる悲痛な詫びの言葉が綴られていたと報じられています。遺書にはこれといった明確な動機は記されていなかったものの、極限まで追い詰められていた精神状態が滲み出ており、多くのファンや関係者に計り知れない衝撃を与えました。
当時、古尾谷さんは数々のドラマや映画の撮影を精力的にこなしているように見えていました。しかし、その内面では誰にも打ち明けられない深い苦悩と孤立感を抱え、限界を迎えていたのです。