事故が発生したのは、1991年5月のことでした。当時、お笑いトリオ「B21スペシャル」として飛ぶ鳥を落とす勢いだったヒロミさんは、フジテレビ系の深夜バラエティ番組『1or8(ワンオアエイト)』の過激なチャレンジ企画に挑んでいました。
その問題となった企画が、「人間ロケット花火」です。背中や両足に合計約6000本ものロケット花火を装着し、その推進力で人間が空中を飛べるかどうかを検証するという、現在の安全基準では到底考えられない極めて危険な実験でした。栃木県の渡良瀬遊水地で行われたロケの最中、点火の合図とともに信じがたい悲劇が起こります。
点火された花火は順次発射されるはずが、一瞬の火花の引火によってほぼ全量が同時に大爆発。現場は猛烈な炎と白煙に包まれ、ヒロミさんは耐火スーツごと火だるまの状態に陥りました。逃げ場のない爆風と熱波が容赦なく身体を焼き尽くし、バラエティの収録現場は一瞬にして阿鼻叫喚の惨劇へと変貌したのです。