この伝説的なデザインを生み出したのは、SF特撮界の巨匠スタン・ウィンストンだ。しかし、初期のデザインは現在のものとは似ても似つかない、まるで犬のような頭部を持つ滑稽なものだったという。撮影が一時頓挫しかけた際、ウィンストンがデザインを急遽担当することになった。
興味深いことに、あの特徴的な「カニのような下顎」のアイデアは、映画監督のジェームズ・キャメロンとの雑談から生まれた。飛行機の中で隣同士になったキャメロンが「牙のあるクリーチャーが見てみたい」とこぼした一言を、ウィンストンがスケッチに描き留めたのだ。この偶然のコラボレーションがなければ、現在の映画界を代表するモンスターは誕生していなかったかもしれない。