運営母体であるJA長野厚生連にとっても、状況は決して平坦ではない。急速に進む少子高齢化、資材高騰、そして医師の働き方改革による時間外労働の制限。これら三重苦の直撃を受ける中、組織の屋台骨を支えるための変革が急ピッチで進んでいる。従来の診療報酬頼みから脱却し、農業協同組合のネットワークをフル活用した食と健康の包括パッケージ事業など、医療・ヘルスケア産業の新たな枠組みを取り込もうとする動きが活発だ。
病床稼働率の最適化、近隣の診療所とのカルテ情報クラウド共有、さらには過疎地を結ぶオンライン診療の普及。厚生連が下した数々の決断は、ある意味で極めてビジネスライクであり、かつての牧歌的な農村医療を知る古参スタッフからは戸惑いの声も漏れる。だが、組織が倒れてしまえば地域の命は守れない。理念を守り抜くためにこそ、冷徹な経営感覚を研ぎ澄ます。信州の巨塔が下した決断の是非は、数年後の地域社会が証明することになるだろう。 (出典: 佐久 総合 病院(Yahoo!ニュース))
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