連載当時、読者の間で最大の謎とされていたのが、デスノートにおけるLの本名でした。作中では徹底して秘匿され、警察関係者に対しても「竜崎」という偽名を名乗り続けていましたが、公式ファンブック『DEATH NOTE HOW TO READ 13』において、ついにその本名がエル・ローライト(L Lawliet)であることが明かされました。イギリス出身で、複数の血統を引くクォーターである設定も、彼が無国籍かつ神出鬼没な活動を展開できた背景を物語っています。
ファンの間で長年議論が白熱しているのが、デスノートにおけるLのIQと知能の正確な数値です。作中や公式ガイドブックにおいて明確な数値としてのIQは言及されていませんが、設定資料の知力パラメータ(満点評価)や、全世界の警察組織を動かす情報統制力、わずかな矛盾から犯人像をプロファイリングする演繹的推論のスピードから、専門家の間ではIQ180以上、あるいは知能検査の測定上限に達していたと推測されています。
さらに注目すべきは、彼が単に事件を解決するだけでなく、世界三大探偵とされる「エラルド・コイル」「ドヌーヴ」の正体でもあった点です。自作自演で三大探偵の座を独占し、捜査の主導権を完全に掌握する徹底したリスクヘッジは、彼の知能が単なる「閃き」ではなく、冷徹な戦略性に裏打ちされていた証拠といえます。
また、トレードマークであるデスノートのLの甘党の理由についても、単なるキャラクター付けにとどまりません。L自身が作中で「糖分を摂っても太らないのは、頭を使っているから」と語った通り、成人男性の脳が消費する基礎代謝量をはるかに超えるグルコース(ブドウ糖)を補給するための合理的行動でした。医学的にも、極度の過緊張状態と高度な情報処理を24時間体制で継続するには、血糖値の急激な枯渇を防ぐ必要があり、彼のスイーツ偏食は過酷な頭脳労働の現場から生まれた必然だったのです。