結婚から35年以上が経過した現在も、芸能界屈指の「おしどり夫婦」として名前が挙がり続ける背景には、日常におけるブレない生活スタイルがあります。夫妻が長年暮らす東京都世田谷区の閑静な住宅街では、近隣住民による自然体の二人の姿がたびたび目撃されています。
高級住宅街に構えられた邸宅は、堅牢なセキュリティに守られながらも、周囲の緑と調和した落ち着きある佇まいを見せています。近隣の散歩道では、水谷と伊藤が並んで愛犬を散歩させる姿や、近くのカフェで静かにお茶を楽しむ姿が日常の光景として定着しています。変装することもなく、すれ違う住民に穏やかに会釈を返すその姿には、芸能人特有の近寄りがたさは一切ありません。
長年取材を続けるベテラン芸能記者によると、夫妻の間には暗黙の共通認識が存在するといいます。
「水谷さんは家庭内で仕事の愚痴を一切言わず、伊藤さんもまた水谷さんの現場の事情に過度な詮索をしない。互いに多忙を極める時期であっても、朝のコーヒータイムや夕食の場では仕事の話を脇に置き、他愛のない世間話や芸術談義に花を咲かせるそうです。伊藤さんが50周年を迎えて全国ツアーを再開した際も、水谷さんは一観客として客席の後方から温かく見守り、決して表舞台に出しゃばることはありませんでした」
このように、相手のプロフェッショナルな領域を聖域として尊重しつつ、生活者としての時間を共有する姿勢こそが、長寿夫婦の秘訣といえます。