2016年のサード(THAAD)配備問題を機に発動された「限韓令」。この未曾有の非公式規制は、韓国コンテンツの中国本土市場からの排除という冷徹な現実に結実した。しかし、国家主席の習近平と大統領の尹錫悦による幾度ものハイレベル対話を経て、硬直していた外交関係に決定的な亀裂が入った。
政治的緊張が和らぐ背景には、双方の思惑の一致がある。内需活性化を急ぐ中国側と、新たな輸出先を探る韓国側。トップダウンの決断が、長らく凍結されていたカルチャーの物流管を再び貫通させた格好だ。もはや不可逆的な流れとなりつつある。