地球一周の距離は何キロ?赤道全周の違いや徒歩・飛行機の日数を徹底解説

地球一周の距離は何キロ?赤道全周の違いや徒歩・飛行機の日数を徹底解説

地球一周の距離は何キロ?赤道全周の違いや徒歩・飛行機の日数を徹底解説についての真相をご紹介します。

ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「地球一周」に関していくつかの根強い誤解や認識のズレが散見されます。代表的な3つの盲点を整理し、事実関係を正していきます。

誤解1:「地球はきれいに膨らんだラグビーボール形である」

赤道が膨らんでいると聞くと、多くの人が左右対称のラグビーボールや滑らかな楕円体を想像します。しかし、地球物理学的に厳密に言えば、地球の形状はもっといびつです。地球内部のマントル対流や地殻の密度の偏り、重力異常によって海面が形作る仮想的な面を「ジオイド」と呼びますが、北極側はわずかに突出し、南極側はややへこんでいるため、実際には「わずかに洋梨(洋ナシ)型」に歪んでいます。宇宙から見れば肉眼では球体にしか見えない微細な歪みですが、GPS衛星の軌道計算や標高測定では不可欠な補正要素です。

誤解2:「なぜ地球一周は都合よく4万kmピッタリなのか?」

「4万キロメートルというキリの良すぎる数値は偶然なのか」という疑問がネット上で定期的に話題になります。答えは「偶然ではなく、意図的にそう決められたから」です。

18世紀末のフランス革命期、世界共通の長さの基準を作ろうとしたフランス科学アカデミーは、誰の領土にも依存しない自然界の普遍的な基準として「北極点からパリを通って赤道に至る子午線の長さの1000万分の1」を「1メートル」と法制化しました。つまり、北極から赤道までの長さが1,000万m(1万km)と定義されたため、北極から南極を経て一周する子午線(1万km × 4)は定義上、正確に40,000kmになるよう作られたのです。現代の超高精度なレーザー計測によって約40,008kmと僅かなズレが判明したものの、4万kmという数値は人類が地球のサイズを測って作った人工的な縮尺の名残に他なりません。

誤解3:「地球一周チケットを買えば、4万kmきっかりで回れる」

航空会社が販売する「世界一周航空券(Round the World ticket)」で旅に出ても、総移動距離が4万kmで収まることはまずありません。航空機は最短ルートである大圏コース(地球上の2点を結ぶ球面上の最短距離)を飛ぼうとしますが、主要なハブ空港を経由し、特定の航路や領空通過許可に従って蛇行するため、一般的な世界一周ツアーの総飛行距離は5万km〜6万kmに達することが通例です。地図上で定規を当てて測る距離と、現実の移動距離の間には常に大きな隔たりが存在します。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。