神奈川県の水がめはどこ?ダム貯水率と供給の仕組みを徹底解剖

神奈川県の水がめはどこ?ダム貯水率と供給の仕組みを徹底解剖

神奈川県の水がめはどこ?ダム貯水率と供給の仕組みを徹底解剖についての真相を徹底解説します。

過去に首都圏全域で厳しい渇水が騒がれた際にも、神奈川県内では取水制限や給水制限がほとんど実施されなかった経験があります。この「水不足に対する強さ」の裏には、緻密に計算されたインフラ構造が存在します。

最大の強みは、ダム同士を地中の巨大導水トンネルで結んだ広域連携導水システムです。相模川本川にある城山ダム(津久井湖)と、中津川にある宮ヶ瀬ダム(宮ヶ瀬湖)の間には導水路が整備されており、相模川の水量が多いときには宮ヶ瀬ダムへ水を汲み上げて貯留し、逆に相模川の水が不足した際には宮ヶ瀬ダムから水を放流して補給するという双方向の融通を行っています。

さらに、津久井導水路を通じて酒匂川水系とも水を融通できる仕組みが整えられています。東部と西部、あるいは本流と支流の間で降雨パターンに偏りが出ても、水が余っている水系から不足している水系へと即座にカバーできる体制こそが、神奈川県民の蛇口を守る決定的な防壁となっています。

現地を訪れると、その雄大なインフラは観光資源としても機能していることが分かります。定期的に実施される宮ヶ瀬湖の観光放流では、毎秒30立方メートルもの水が豪快に放たれ、水と人々の暮らしの近さを肌で実感できる場として親しまれています。単なるコンクリートの壁ではなく、地域の自然環境と調和しながら防災と利水を両立させている現場の姿がそこにあります。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。