ダイソーの転写シールは、貼り付ける対象の素材特性を理解して適切な下地処理を施すことで、既製品と見紛うほどの密着力を発揮します。ここでは、問い合わせが集中する「プラスチック」と「布製品」それぞれの攻略法を解説します。
ポリプロピレン(PP)やポリスチレン(PS)などのプラスチック素材に施工する場合、最大の敵となるのは表面に付着した皮脂と微細な油分です。購入直後の収納ボックスであっても、製造時の離型剤や人の手あかが残っていると、シールの感圧接着剤が弾かれてしまいます。貼る直前に無水エタノールやアルコール除菌シートで表面を完全に脱脂し、乾拭きで水分を飛ばしておく工程が必須となります。
一方、近年ラインナップを拡充している布用転写シール、とりわけアイロン不要を謳う感圧タイプは、摩擦力で布の繊維に樹脂インクを食い込ませる特殊な設計です。使い方の手順は次の通りです。
対象の布地のシワをあらかじめ伸ばし、硬い平らな台の上に敷きます。シールを好みのサイズに余白ごとハサミで切り抜き、透明フィルムを剥がして配置位置に置きます。付属の木製ヘラやコインを使い、シールの輪郭部分だけでなく中央部まで均一な体重を乗せてゴシゴシと圧着させます。繊維の凹凸にインクが沈み込む感覚を意識しながら押し込む作業が、耐久性を決定づける分岐点です。