日本語における「はかる」の使い分けで最も頻出するのが、「測る」「計る」「量る」の3大物理的測定ワードです。これらは対象となる物理量や計測の性質によって厳密に棲み分けがなされています。
まず「測る」は、長さ、幅、高さ、深さ、距離、面積、温度など、「空間的な広がりや度合い」を調べる際に使用します。漢字の成り立ちとして「氵(さんずい)」と「則(規則・基準)」から構成されており、水深や基準尺をもとに寸法を割り出す行為に由来します。したがって、「長さをはかる漢字」や「距離を測る・計る」で悩んだ際は、「測る」を選択するのが日本語の基本原則です。
次に「計る」は、時間、時刻、数量、回数、割合、進捗率など、「数値や度数をカウント・計算する」際に用います。「言(言葉・数字)」と「十(まとまった数)」から成る漢字であり、数を数え上げることや計画を立てることが原義です。そのため、「時間をはかる漢字」には必ず「計る」をあてます。
そして「量る」は、重さ、目方、容積、体積、分量など、「重力や容積に関わるかさ」を調べる行為を指します。料理の計量器や体重計など、質量を特定する場面で使われるため、「体重をはかる漢字」は「量る」が正しい表記となります。