SNSや大手質問掲示板を分析すると、良かれと思って行った自己処理によって、服を完全に台無しにしてしまった悲痛な声が数多く見受けられます。利用者の失敗事例から見えてきた「3大NG行動」を検証します。
失敗例1:除光液を使って化学繊維のシャツが溶けた
「除光液で落ちると聞いて試したら、ブラウスの生地がドロドロに溶けて穴が空いた」というトラブルです。除光液の主成分である「アセトン」は強力な有機溶剤ですが、アセテート、トリアセテート、レーヨンの一部といった合成繊維を化学的に融解させる性質を持ちます。ポリエステルや綿100%以外のおしゃれ着に除光液を使うのは極めて危険です。
失敗例2:熱湯をかけてインクを焼き付けてしまった
「汚れには熱湯が良いと思い、熱湯をかけながら擦った」というケースです。一部のボールペンインクに含まれるタンパク質系安定剤や特殊樹脂は、60℃〜70℃以上の高温に晒されると熱変性を起こし、繊維と強固に癒着してしまいます。一度熱で焼き付いたインクは、プロのクリーニング業者でも落とせなくなるため、使用するお湯は必ず人肌程度の「40℃前後のぬるま湯」を守らなければなりません。
失敗例3:塩素系漂白剤で局所的に脱色してしまった
色柄物の衣類に対し、インクを消そうと強力な塩素系ハイターなどを原液で使用し、インクどころか服の染料そのものを白く脱色させてしまうミスです。色柄物のシミ抜きには、必ずエタノール処理か中性洗剤、もしくは酸素系漂白剤(ワイドハイター等)を選択するのが鉄則です。