同情と羨望が入り混じる芸能界において、安達祐実のキャリアは異彩を放っている。その軌跡を語る上で、母・有里の存在を無視することはできない。幼少期から娘の才能を見抜き、徹底したセルフプロデュースで「国民的子役」へと育て上げた手腕は、確かに本物だった。しかし、仕事とプライベートの境界線が曖昧になるにつれ、二人の間には少しずつ歪みが生じ始める。
ステージママとしての有里の執念は、時に世間からのバッシングの対象となった。だが、そこには単なる搾取ではない、狂気にも似た愛情と執着があったことも事実だ。娘を守るための盾でありながら、同時にその自由を縛る鎖でもあったという二面性が、初期の二人の関係を決定づけていた。