1995年版『花より男子』の最大の価値は、今では考えられないほど豪華なキャスト陣の顔ぶれと、その瑞々しい演技にあります。
道明寺司役を演じた谷原章介は、ファッション誌『MEN'S NON-NO』のモデルとして活動していた中、本作のオーディションに合格して俳優デビューを飾りました。原作の道明寺が持つ傲慢さと不器用な純粋さを、当時23歳の若さで堂々と演じ切っています。現在の谷原章介は、数々のドラマや映画で重厚な演技を見せる実力派俳優であると同時に、朝の情報番組で長年メインキャスターを務めるなど、国民的な司会者としても確固たる地位を築いています。
一方、クールでミステリアスな花沢類役を務めた藤木直人も、早稲田大学理工学部に在学中、本作のオーディションをきっかけに銀幕デビューを果たしました。原作から抜け出してきたかのような透明感あふれるビジュアルは、当時から際立った存在感を放っていました。現在の藤木直人は、ドラマ・映画・舞台で主役からバイプレイヤーまで幅広くこなしつつ、ミュージシャンとしても精力的にライブツアーを展開するなど多才な活躍を続けています。
F4の他メンバーには、美作あきら役に佐伯賢作、西門総二郎役に同じく『MEN'S NON-NO』モデル出身の橋爪浩一が起用されました。橋爪浩一はスタイリッシュな佇まいで注目を集めましたが、1999年に26歳の若さで急逝。その鮮烈な姿は本作の中で永遠に輝き続けています。また、学園の憧れの的である藤堂静役は江黒真理衣が演じ、気品ある令嬢役として強い印象を残しました。