FIVBが採用している現行の計算方式は、チェスやサッカーなどでも用いられるイロレーティング(Elo rating)をバレーボール向けに高度化したシステムです。従来の「大会終了時の順位に応じて固定ポイントを付与する方式」とは根本的に異なります。
具体的には、以下の3つの要素によって試合ごとにリアルタイムで増減が算出されます。
- 対戦前の実力差(期待勝率):ランキング上位チームと下位チームが対戦する場合、「上位が勝つ確率が高い」と統計的に予測されます。期待通りの結果ならポイント変動はごく僅かですが、下位が勝利(ジャイアントキリング)すると、莫大なポイントが移動します。
- 試合結果のセットカウント:「3-0のストレート勝利」「3-1勝利」「3-2のフルセット勝利」で獲得・喪失ポイントの係数が細かく設定されています。
- 大会ごとの重要度係数(ウェイト):オリンピック本戦が最も高く、世界選手権、ネーションズリーグ最新ポイント、大陸選手権、親善試合の順に係数が変動します。
例えば、世界ランキング上位の日本が、格下とされる国に「3-2」で辛勝した場合、勝利したにもかかわらず「本来期待されていたスコア(3-0など)を下回った」と判定され、ポイントを微減またはほぼ獲得できないケースすら存在します。これが、ファンが順位変動に驚く最大の要因です。