現在公開中の意欲作から今後控える超大作まで、出演オファーが途切れることはない。取材陣を前にした彼は、飾らない穏やかな口調で自らの現在地を語り始めた。かつて感じていた重圧を脱ぎ捨て、表現の歓びそのものに身を委ねているような軽やかさがある。
「役を生きるということは、自分自身の脆さとも向き合うこと」。インタビューで語られたその言葉通り、最新の演技アプローチには一切の衒(てら)いがない。台本の行間に潜む感情の機微を掬い上げ、現場の空気と共鳴しながら立ち上がらせる立体的なキャラクター造形。妥協を許さないクリエイター陣からも、全幅の信頼を寄せられている。