世界累計興行収入29億ドルという途方もない記録を打ち立て、長らく首位に君臨し続ける『アバター』。だが、その背中には今、猛烈な勢いで追いすがる最新メガヒット作の足音が迫っている。映画関係者が密かに共有する内部トラッキングデータは、これまで「アンタッチャブル」と見なされていたキャメロンの金字塔が、決して難攻不落の要塞ではないことを示唆し始めた。
逆転のシナリオを現実味あるものにしているのは、急成長を遂げたアジア市場の巨大な動員力と、プレミアムスクリーン(IMAXやDolby Cinema)による客単価の劇的な高騰だ。通常スクリーンよりもチケット価格が3割から5割高いプレミアムフォーマットの占有率が跳ね上がったことで、観客動員数が仮に前作に届かずとも、興行収入の総額で頂点を奪取する数学的ルートが開かれたのである。