滝川さんの名を日本全国に決定づけたのが、2002年10月からメインキャスターに抜擢された夜の報道番組『ニュースJAPAN』(フジテレビ系)です。漆黒のスタジオセットに浮かび上がるように座り、カメラに対して体を斜めに傾け、上目遣いに近い視線で原稿を読む――いわゆる「斜め45度」の着席スタイルは瞬く間に社会現象となりました。
この演出について、当時の番組制作スタッフや本人の述懐によると、単なる「美人見せ」のギミックではなく、深夜帯の視聴者に向けた緻密なブランディング戦略だったことが明かされています。
「深夜の疲れた時間帯に、正面から強い視線でニュースを伝えると視聴者に圧迫感を与えてしまう。少し視線を外し、語りかけるような柔らかなトーンを作るための工夫だった」という制作意図がありました。滝川さんはその演出意図を完璧に理解し、落ち着いたアルトボイスと正確なアナウンス技術で番組の重厚感を担保。ビジュアルの華やかさと報道番組としての硬派な信頼性を高い次元で両立させました。