実は、この曲はもともと卒業式のために作られたわけではない。ボーカルの藤巻亮太が、自身の幼馴染の結婚式を祝うために書き下ろしたプライベートなウェディングソングだった。歌詞をよく読めば、新たな門出を迎える二人への祝福と、これまでの感謝が綴られていることに気づく。
それがなぜ、卒業ソングの代名詞となったのか。きっかけは、2005年に放送されたフジテレビ系ドラマ『1リットルの涙』の挿入歌に起用されたこと、そして合唱曲としての編曲版が全国の学校に広まったことだ。ドラマの感動的なシーンと、合唱の美しいハーモニーが結びつき、いつしか「卒業式で歌う定番曲」としての地位を確立していった。誤解から始まったこの潮流が、結果として四半世紀近く愛される国民的行事のBGMとなったのだ。