視点を自然界に転じてみよう。生物学の領域でも、群れの中で「毛色が違う」個体が存在することは、種の生き残りに不可欠な要素だと分かっている。
例えば、保護色から外れた目立つ毛色を持つ個体は、一見すると天敵に狙われやすく不利に見える。しかし、環境が激変した際、その異質な毛色や遺伝的特徴が新しい環境への適応力を持つケースがある。多様な毛色(遺伝子バリエーション)を保ち続けることこそが、絶滅を回避する生命の知恵なのだ。人間社会における「毛色の違う存在」も、組織の生存率を高めるための遺伝的多様性のようなものと言える。