なぜここまでユーザーはケースに執着するのか。その理由は、シリーズの到達点とも言えるTamagotchi Uniの構造にある。内蔵Wi-Fiによって世界中のユーザーと繋がり、メタバース空間「Tamaverse」へと旅立つこのデバイスは、歴代モデルの中でも突出して液晶ディスプレイの占有率が高い。
画面が大きくなれば、当然ながら擦り傷やクラックのリスクは跳ね上がる。鍵や小銭と一緒にバッグへ放り込もうものなら、数日でアクリルパネルは細かいスクラッチで曇ってしまうだろう。時計のように腕に巻くスタイルも提案されているが、ぶつけやすい手首というポジションは常に危険と隣り合わせだ。高機能化に伴い、本体価格も決して「使い捨てのおもちゃ」と割り切れる金額ではなくなった。ユーザーが保護フィルムやシェルケースを血眼になって探すのは、極めて合理的な自己防衛なのだ。