ブランドの中核を担う運営母体である株式会社ファーイーストカンパニー、そしてその親会社である株式会社TSIホールディングスの戦略において、ANAYI(アナイ)のコアターゲットは明確にF2層(35〜49歳女性)へと設定されている。自立した大人の女性に向けた上質なワードローブという創業時からの思想は、現在も一切揺らいでいない。
販路の構成を見てもその傾向は顕著だ。三越伊勢丹をはじめとする全国の主要百貨店において、アナイは常にプレステージゾーンの牽引役として君臨している。富裕層や管理職層の顧客が店頭で素材の手触りや立体的なシルエットを確認して購入する一方、ZOZOTOWNやRakuten Fashionといった大型ECモールでは、30代を中心とする忙しい共働き世代が日常のワードローブとして買い求める動きが定着した。
実店舗での接客を通じたロイヤルカスタマーの獲得と、オンラインプラットフォームによる新規若年層の取り込み。この二刀流の流通戦略が功を奏し、30代から50代までが無理なく回遊できる顧客基盤が構築されているのだ。