前作の爆発的人気を支えていたのは、武藤泰山(遠藤憲一)と武藤翔(菅田将暉)による凸凹親子の魂の交流、そして泰山を冷静沈着かつ辛辣に支える公設第一秘書・貝原茂平(高橋一生)の存在でした。しかし、続編『民王R』ではこの2人がレギュラー出演しない形となりました。
菅田将暉がレギュラー出演しなかった背景
前作放送時の2015年当時、菅田将暉さんはブレイク街道を駆け上がる若手実力派の筆頭でした。しかし約9年の歳月を経て、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するなど、名実ともに日本映画・ドラマ界を代表するトップ俳優へと成長を遂げました。
業界関係者の証言によると、連続ドラマの拘束期間は3〜4カ月に及び、主演映画や舞台、音楽活動を精力的にこなす菅田さんのスケジュール確保は極めて困難だったとされています。制作陣はオファーを重ねたものの、最終的に「ナレーション(語り)」としての参加という形で折り合いをつけました。声のみの出演という形でも作品を支えたものの、画面上で遠藤憲一さんと激しい掛け合いを見せる姿を期待していた視聴者にとっては、大きな喪失感となったことは否めません。
高橋一生(秘書・貝原)不在の衝撃
高橋一生さん演じる貝原茂平は、前作において主役を食うほどの人気を獲得し、スピンオフドラマ『民王スピンオフ〜恋する総裁選〜』が制作されるほどの社会現象となりました。しかし『民王R』において貝原は劇中で「育休中」などの設定とされ、姿を見せることはありませんでした。
このキャスティング変更に伴い、本作では新たな秘書や書生役として、あのさん(冴島優佳役)やなにわ男子の大橋和也さん(田中丸一郎太役)、山時聡真さん(猫田マモル役)といったフレッシュなキャストが抜擢されました。若年層の新規獲得を狙った布陣でしたが、前作の「泰山×貝原」の完成されたアンサンブルを愛していたオールドファンからは、「別物のドラマになってしまった」と受け止められる結果となりました。