開業初期、一世を風靡したのが巨大な天井鏡と巨大本棚が組み合わされた幻想的な本屋の空間だった。写真映えを狙う若者たちで溢れかえったあの光景は、一時のブームに終わるかと思いきや、見事な変貌を遂げている。
現在では、単なるフォトスポットにとどまらず、地域の読書家やクリエイターが集うコミュニティ拠点へと昇華した。週末ごとに開催されるワークショップや、アート作品の企画展示、さらには選りすぐりの文具やライフスタイル雑貨の提案まで、リアル店舗だからこそ味わえる「偶然の出会い」が緻密に仕掛けられている。デジタル画面越しでは絶対に味わえない空間の奥行きと紙の匂いが、買い物の域を超えた豊かさを提供し続けているのだ。