モンスタークレーマーが狙うのは、対応者の「罪悪感」と「恐怖心」だ。彼らは論理の飛躍や過剰な拡大解釈を駆使して相手の判断力を奪う。これに対抗する最初の武器が、「心情への配慮」と「責任の承認」を明確に切り離すコミュニケーション技法である。
「ご不快な思いをさせたこと」に対してのみ「お気持ちはお察しいたします」と限定的に共感を示し、会社側の非や不当な金銭要求・土下座要求に対しては「そのご要求には応じかねます」と機械的に繰り返す。感情を一切乗せず、事実のみを淡々と反復する態度を見せられると、加害者は「これ以上揺さぶっても無駄だ」と悟り、急激にトーンダウンする。