普段は穏やかな静けさに包まれているあがたの森公園ですが、年に一度、全国から熱狂的なクラフト愛好家が押し寄せる日があります。それが毎年5月最終週の週末に開催される「クラフトフェアまつもと」です。昭和60年(1985年)に始まったこの試みは、工芸都市・松本の名を全国に知らしめる契機となり、日本各地で開催される野外クラフトフェアの先駆けとして知られています。
クラフトフェアまつもと2026においても、全国から厳選された約200組を超える陶芸、木工、ガラス、染織、皮革などのプロ作家がヒマラヤスギ並木の下にテントを並べます。作家の手仕事に直接触れ、制作の哲学を聞きながら一点ものの器や家具を買い求める光景は、初夏の松本を象徴する風物詩です。開催2日間でのべ5万人以上が来場するため、公園一帯は熱気と活気に包まれます。
公園では年間を通じて多彩な催しが開催されています。秋には信州の豊かな実りを味わうフードイベントや、市民団体によるフリーマーケット、文化会館講堂でのクラシックコンサートなどが定期的に行われています。イベント時期に訪れる場合は、通常の静けさとは異なるフェスティバルの高揚感を味わえる一方、周辺道路の混雑や駐車場の満車に対する事前の備えが不可欠となります。