神聖かまってちゃんを取り巻く言説には、初期の過激なパブリックイメージから生じる誤解が少なからず存在します。ここで代表的な2つの誤認を是正します。
誤解1:配信の話題性だけで売れた「一発屋的イロモノバンド」である
ネット配信の手法が斬新だったためマーケティング的な奇策として語られがちですが、実態は全く異なります。のこの作曲能力は、幼少期からピアノに親しみ、クラシック音楽や1980年代ニューウェイヴ、ノイズロック、童謡に至るまで幅広い音楽的素養に裏打ちされています。奇抜なパフォーマンスはあくまで音楽を届けるための着火点に過ぎず、楽曲そのものの普遍的な強度があったからこそ、結成から15年以上が経過した現在も第一線で聴き継がれています。
誤解2:メンバーの仲が悪く、空中分解寸前である
生配信中にメンバー同士が本気で罵り合う姿が過去に何度も晒されたため、不仲説が定着していました。しかし、彼らは幼馴染や初期からの共同生活を経た極めて強固な家族的絆で結ばれています。互いの弱点や精神的な揺らぎを完全に受け入れ、適切な距離感を保ちながら活動を継続できるシステムを構築したことこそが、多くの同世代バンドが解散していく中で彼らが生き残った最大の勝因です。