松たか子のルーツを理解するうえで欠かせないのが、実家である藤間家(とうまけ)の存在です。松たか子の本名は佐橋隆子(さはし たかこ / 旧姓:藤間)。日本舞踊の宗家である「松本流」の家元筋でもあり、舞踊名としては「松本幸華(こうか)」の名取を持っています。
実家の家族構成は、父・母・姉・兄・松たか子の5人家族です。父は人間国宝としても名高い二代目 松本白鸚、母は女優のマネジメントや高麗屋の屋台骨を支え続けてきた実業家の藤間紀子。そして長女で女優の松本紀保、長男で現在の歌舞伎界を牽引する十代目 松本幸四郎、次女が松たか子という兄弟構成になっています。
幼少期から伝統芸能の息づく環境で育ちながらも、父・白鸚の柔軟な教育方針のもと、歌舞伎という男社会の枠組みにとらわれず、現代演劇やポップス音楽の世界へ果敢に飛び立ちました。この自由で豊かな感性こそが、現在の女優・表現者としての土台を形作っています。