キズパワーパッドを使用した際、傷が完全に塞がる(上皮化が完了する)までの日数は、傷の深さと損傷を受けた組織の範囲によって大きく左右されます。表皮にとどまる浅い傷であれば、人間の自然治癒力と湿潤環境の相乗効果により、驚くほど短期間で新しい皮膚が再生します。
一般的なすり傷や切り傷が治るまでの期間を臨床的な観点から整理すると、紙で切ったような極めて浅い創傷は早ければ2〜3日、アスファルトで擦りむいた一般的なすり傷は4〜7日程度でピンク色の新しい皮膚が完成します。従来の「乾燥させてかさぶたを作る」方法と比較した場合、細胞の遊走(移動)が妨げられないため、治癒までの所要日数は約30〜40%短縮される傾向にあります。
ただし、10日以上経過しても浸出液が止まらない、あるいは白く膨らむ範囲が縮小しない場合は、単なる創傷治癒の遅れではなく、後述する壊死組織の残存や潜在的な細菌感染を疑う必要があります。