爪に現れる症状の中で、最も警戒を要するのが爪の黒い縦線です。多くの場合、爪の根元にある色素細胞(メラノサイト)が活性化してできる良性の「爪甲色素線条(ほくろのようなもの)」ですが、時に皮膚がんの一種であるメラノーマ(悪性黒色腫)の初期症状として現れることがあります。
良性の色素線条と悪性メラノーマを見分ける最大のポイントは、線の幅と変化のスピードです。一般的に、成人以降に新しく現れた黒褐色の線で、幅が3ミリ以上に広がってきた場合や、色の濃淡が不均一で輪郭がぼやけている場合は注意を要します。さらに、爪の周囲の皮膚(甘皮や指先)にまで黒い色素がにじみ出る「ハッチンソン徴候」が見られる場合は、迷わず専門医の診察を受ける必要があります。