視力検査の赤緑はどっちが正解?見え方で判明する過矯正の真相と仕組み

視力検査の赤緑はどっちが正解?見え方で判明する過矯正の真相と仕組み

視力検査の赤緑はどっちが正解?見え方で判明する過矯正の真相と仕組みの具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

検査の現場で視能訓練士やメガネの認定眼鏡士が最も警戒するのが、受検者の「緑の方がシャープに見えるから、緑が見える度数で作ってください」という申告です。SNSやネット掲示板の相談スレッドでも、「新しいメガネを作ったら視界がギラついて緑が鮮明に見えるが、数日で激しい頭痛に襲われた」という悲鳴が頻繁に寄せられています。

なぜ、緑がくっきり見えるメガネを常用すると体調を崩すのでしょうか。その理由は、人間の目に備わっているピント調節器官「毛様体筋(もうようたいきん)」の過酷な労働にあります。

本来、正視(ピントがジャストの状態)の目は、遠くを見るときに毛様体筋が緩み、リラックスした状態を保てます。しかし、過矯正によってピントが網膜の後ろにズレてしまうと、脳は「網膜の後ろにある光を手前に引っ張らなければならない」と判断します。すると、水晶体を分厚く膨らませるために、毛様体筋へ常に強烈な緊張命令を出し続けることになります。

結果として、遠くをただぼんやり眺めているだけであっても、目は常に全力疾走で腕立て伏せを強いられているような状態が続きます。これが過矯正による眼精疲労と頭痛、さらに首こりや肩こり、吐き気、集中力低下を引き起こす決定的なメカニズムです。

特に若年層や40代手前の世代はピント調節力が強いため、過矯正のレンズであっても筋力で無理やりピントを合わせられてしまいます。見かけ上の遠くの視力は「1.5」や「2.0」まで跳ね上がるため、「よく見える素晴らしいメガネだ」と錯覚してしまいやすい点が極めて厄介な罠と言えます。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。