インターネット上の検索トレンドを見ていると、「上高地 直行バス 予約なし」というキーワードが目立ちます。しかし、ここには旅程を破綻させかねない致命的な誤解が存在します。
誤解1:直行バスは予約なしでも当日窓口で乗れる?
結論として、シーズン中のナショナルパークライナーを予約なしで利用することは極めて危険です。当日空席があればバスターミナル窓口で乗車券が発券される場合もありますが、新緑や紅葉、週末や祝日は数日前から満席となるのが通例です。「当日乗り場へ行けば何とかなるだろう」と高を括っていると、発車標の前で途方に暮れることになります。予約が取れなかった場合は、迷わず上高地線の電車ホームへ向かい、新島々乗り換えルートへ切り替える判断力が必要です。
誤解2:新島々駅の乗り換えは荷物を持って階段を登り降りする?
地方ローカル線の乗り継ぎにありがちな「重い荷物を背負って跨線橋を渡る」という過酷なイメージを抱く人が少なくありません。しかし、新島々駅の構造は鉄道ホームからバス発着プラットホームへ段差なしの平面移動(スロープ対応)で直結しています。駅員が電車の到着時刻に合わせてバスドアを開放し、乗客を効率よく収容するため、迷う隙すらありません。
最大の盲点:帰路の「上高地バスターミナル混雑状況」と整理券の存在
行き以上に多くの旅行者がトラップに陥るのが、復路の上高地バスターミナルです。新島々駅行きの路線バスは予約制ではないものの、ピーク時の復路利用には「乗車整理券」の取得が義務付けられます。
現地に到着した直後、上高地バスターミナルの案内窓口へ立ち寄り、帰りの希望時間帯が記された整理券をあらかじめ受領しておかなければなりません。これを知らずに夕方、河童橋から戻ってきてバス列に並ぼうとしても、整理券所持者が優先乗車するため、1〜2時間以上待機させられたり、予定していた特急あずさに乗り遅れたりするトラブルが多発しています。