過度なストレスや自律神経の乱れ、極度の眼精疲労によっても「視界に黒い点がチラつく」と訴える患者は少なくありません。ストレスによって交感神経が優位になると瞳孔が開き気味になり、光の取り込み方が変化して硝子体内の微細な影を過敏に認識しやすくなるためです。
生理的な飛蚊症の原因と治し方について、加齢や近視に伴う硝子体の液化・混濁そのものは生理現象であるため、病的な原因がない限り原則として薬物療法による根治は難しく、経過観察が基本となります。近年ではレーザーによる混濁破砕術や硝子体手術が選択肢に挙がることもありますが、侵襲や合併症リスクを考慮し、慎重な適応判断が行われます。
ただし、「ストレスのせいだろう」と決めつけるのは危険です。ストレス性網膜症(中心性漿液性脈絡網膜症)のように、ストレスが引き金となって網膜に水が溜まり、視野の中心が暗くぼやける疾患も実在します。