白い彼岸花の花言葉は怖い?「想うはあなた一人」の由来と赤との違いを解剖

白い彼岸花の花言葉は怖い?「想うはあなた一人」の由来と赤との違いを解剖

白い彼岸花の花言葉は怖い?「想うはあなた一人」の由来と赤との違いを解剖についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

「白い彼岸花には何か呪いや恐ろしい裏の意味があるのではないか」と検索窓に打ち込む読者は後を絶ちません。しかし結論から言えば、白い彼岸花固有の花言葉に恐ろしい意味は一切存在しません。むしろ、胸を締め付けられるほどの情熱と祈りが込められています。

白い彼岸花(白花曼珠沙華)に与えられた代表的な花言葉は「想うはあなた一人」そして「また会う日を楽しみに」の2つです。

この言葉が生まれた背景には、彼岸花特有の生態である「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」という現象が深く関わっています。彼岸花は秋に花が咲くときには一切葉がなく、花が完全に枯れ落ちた後にようやく青々とした葉を伸ばします。そして春になると葉は枯れ、秋に再び花だけが咲くサイクルを繰り返します。花は葉の姿を知らず、葉は花の姿を知りません。

「同じ根から生まれながら、決して顔を合わせることが叶わない花と葉」。この永遠のすれ違いの悲哀を、古人は「互いを一生想い続ける切ない逢瀬」に重ね合わせました。どれほど時が隔てられても相手だけを一心に想い続ける姿から「想うはあなた一人」が生まれ、決して交わらないからこそ次なる巡り合いを信じる祈りとして「また会う日を楽しみに」という言葉が託されたのです。

では、なぜ「怖い」という印象がつきまとうのか。その理由は、彼岸花という種全体に付けられた「あきらめ」「悲しい思い出」という花言葉と混同されている点にあります。さらに、仏教用語における「諦め」は、現代の絶望的な「ギブアップ」ではなく、本来は物事の真理をつまびらかにする「明らめる(真相をはっきり見極める)」を語源としています。無常の世を受け入れる知恵が、いつの間にか現世の薄暗い恐怖として歪められて伝わってしまったのが真相です。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。