白目に血が滲む原因とは?放置の危険度と眼科受診の境界線

白目に血が滲む原因とは?放置の危険度と眼科受診の境界線

白目に血が滲む原因とは?放置の危険度と眼科受診の境界線に関する基本知識を徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。

結膜下出血に対して「血液を直接吸引する」「レーザーで止血する」といった外科的処置を行うことは基本的にありません。皮下にできた青あざが時間の経過とともに黄色くなり消えていくのと同様に、結膜下に溜まった血液も体内のマクロファージによって徐々に分解・吸収されていきます。

自然治癒にかかる期間は、通常1〜2週間程度です。出血量が多く、血の塊のように結膜が盛り上がっている重度の場合でも、2〜3週間から1ヶ月程度で完全に元の澄んだ白目に戻ります。治癒の過程では、赤色から赤褐色、茶褐色、黄色へと色が薄まりながら吸収が進むのが正常な推移です。

「早く治すための目薬はないのか」という疑問を抱く方も多いですが、残念ながら溜まった血液の吸収速度を劇的に早める特効薬の目薬は存在しません。眼科で処方される目薬は、感染予防のための抗菌点眼薬や、炎症を抑える抗炎症点眼薬、乾燥を防ぐ人工涙液などが中心となります。市販の充血用目薬(血管収縮剤配合のもの)を自己判断で使用しても、結膜下の出血を消す効果はなく、かえってリバウンドによる血管拡張を招くリスクがあるため推奨されません。

治癒期間中の過ごし方として、出血直後の1〜2日は入浴で長風呂を避け、激しい運動やアルコールの過剰摂取を控えることが鉄則です。血行が過剰に促進されると再出血を引き起こす恐れがあります。また、コンタクトレンズの装用は出血が引くまで一時的に中止し、眼鏡で生活することが推奨されます。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。