北野天満宮の梅は、単一の品種が一斉に咲いて散る桜とは異なり、多種多様な木々が時期をずらして咲き継ぐ「リレー開花」が最大の特徴です。例年12月中旬頃の寒紅梅から咲き始め、正月を過ぎた1月下旬から開花が本格化。見頃の最盛期は2月中旬から3月上旬にかけて訪れ、遅咲きの品種は3月下旬まで咲き残ります。
2026年の気象観測データおよび境内の生育状況によると、厳冬期の適度な冷え込みと立春以降の気温推移を受け、花芽の付き具合は極めて良好です。早咲きの「冬至梅(とうじばい)」や「八重寒紅(やえかんこう)」は1月下旬から見頃を迎え、中咲きの「雲龍梅(うんりゅうばい)」「紅千鳥(べにちどり)」、そして遅咲きの代表格である「見驚(けんきょう)」「豊後(ぶんご)」へと美しくバトンが渡されています。
現在境内の各エリアでは、白・淡紅・濃紅の花弁が折り重なるように咲き競い、菅原道真公の命日にあたる2月25日前後には最も華やかな景観が広がる見通しです。公式発表の開花速報や現地の枝ぶりを確認する限り、本殿前の御神木「紅和魂梅(べにわこんばい)」も力強い蕾を次々とほころばせています。