Wordで行間を狭くしようとツールバーの「行と段落の間隔」を調整しても、なぜか余白が詰まらないケースが多発します。この現象が発生する背景には、Wordがデフォルトで適用している3つの自動補正システムが関係しています。
第1の原因は、「段落前後の間隔」が自動で付与されていることです。WordではEnterキーを押して改行するたびに「新しい段落」が作成されます。初期設定では段落と段落の間にあらかじめ一定の余白(通常は0.5行〜8pt程度)が入るよう設計されているため、純粋な「行間」を狭くしても、段落同士のすき間が残ってしまいます。
第2の原因は、ページ設定に存在する「1ページの行数を指定時に文字をグリッド線に合わせる」という制御機能です。Wordの原稿用紙のような目に見えない方眼(グリッド線)に文字が強制的に吸着されるため、文字サイズを標準の10.5ptから11pt〜12pt程度に少し上げただけで、文字が2行分のグリッド幅をまたいでしまい、結果として行間が突如2倍に跳ね上がります。
第3の原因は、フォントの種類によるベースラインの差異です。メイリオやYu Gothicなどの一部フォントは、文字の上下に余白情報をあらかじめ持っています。そのため、同じ10.5ptであっても明朝体などに比べて行間が自動的に広く取られてしまうのです。