家庭内でぎょう虫感染が疑われる場合、どのように医療機関を受診し、治療を進めるべきかを確認しておきましょう。
何科を受診すべきか?
子どもの症状であれば「小児科」、大人の場合は「消化器内科」や「一般内科」「皮膚科」を受診します。受診時には「夜間にお尻を掻きむしっている」「便や下着に白くて細い1センチ程度の糸くずのような虫が動いていた」など、具体的な様子を伝えます。もし虫体を目撃した場合は、セロハンテープでそっと捕獲して密閉容器に入れるか、スマートフォンで鮮明な動画や写真を撮影して持参すると確定診断がスムーズです。
標準的な薬物治療と服用ルール
診断がついた場合、第一選択薬として「ピランテルパモ酸塩(製品名:コンバントリンなど)」と呼ばれる駆虫薬が処方されます。ぎょう虫の神経筋を麻痺させて排泄させる安全性の高い内服薬です。
治療における決定的な鉄則は、「1回目の服用から約2週間後に、もう一度同じ薬を服用する(2回投与)」という点です。駆虫薬は腸内にいる成虫には劇的な効果を発揮しますが、殻に守られた「卵」には薬が効きません。1回目の服用後に体内で孵化した幼虫が成虫になって再び産卵する前に、2回目の内服で一網打尽にする必要があります。また、家庭内感染を防ぐため、無症状の家族も含めて全員同時に服用するのが鉄則です。