Webメディア編集部が実施した単身生活者への独自ヒアリングや、SNS・コミュニティフォーラムに寄せられたリアルな証言を精査すると、多くの人が「請求書の額面」と「実際の使用実感」のギャップに戸惑っている実態が浮き彫りになる。
都内の賃貸マンション(築12年・1K)で一人暮らしをする20代後半の男性会社員は、取材に対して次のような生々しい経緯を語った。
「引っ越し当初は2ヶ月で4,200円前後だった水道代が、ある時期から突然8,600円まで跳ね上がりました。在宅勤務が増えたとはいえ、自炊は週2回程度で洗濯も週2回。生活を改めた覚えがないのに請求額が倍になり、管理会社にクレーム寸前の電話をかけたんです。しかし、水道局員に立ち会ってもらってメーターを確認したところ、トイレのタンク内部にあるフロートゴム弁が経年劣化で浮いており、便器の奥で24時間ずっと水がチョロチョロと流れ続けていたことが判明しました」
このケースのように、現場の検証事例では「本人の浪費」ではなく「設備のサイレント故障」が引き金となっているケースが驚くほど多い。また、別の地方都市に住む女性(20代前半・学生)からは、「実家では水道代を意識したことがなかったが、寒さのあまりシャワーを出しっぱなしにして25分以上暖まる癖がついていた。初めて2ヶ月で1万円近い請求書を見たときは何かの間違いだと震えた」という証言も寄せられた。
単身者が直面する水道代の異常値は、本人の無自覚なシャワー習慣か、目に見えにくい設備不具合のどちらかに起因することがほとんどである。