政界引退後の鳩山氏は、単なる隠居生活とは一線を画す肩書を保持しています。鳩山由紀夫の現在の役職の中心となるのが、自ら創設したシンクタンク活動です。
現在、鳩山氏は一般財団法人東アジア共同体研究所の理事長として、沖縄や東アジア情勢に関する提言を精力的に発表しています。研究所の定例シンポジウムでは、元外務省高官や学識経験者を招き、独自の平和構想を議論。公式発表資料や機関誌『友愛』の論考を通じ、日中・日韓の緊張緩和に向けた独自のルートを誇示し続けています。
さらに国際的な舞台において特筆すべきは、中国主導で設立されたアジアインフラ投資銀行(AIIB)国際諮問委員会の委員としての活動です。西側諸国の首脳経験者が就任した例として国際金融界でも話題を呼んだこのポストにおいて、新興国のインフラ整備や地域統合に関する助言を行っています。日本の国益と相反しかねない枠組みへの関与には国内保守層から厳しい批判が浴びせられる一方、本人は一貫して「対立ではなく対話の架け橋になる」との姿勢を崩していません。