今や全国で愛される大衆居酒屋ブランドとなったが、その根底には緻密な経営戦略と熱いストーリーが存在する。運営を担う株式会社串カツ田中ホールディングスは、創業者の貫啓二氏と、副社長である田中洋江氏の出会いから始まった。田中氏の亡き父が遺した秘伝のレシピを再現したことから、あの独特な衣とソースの味が誕生したのだ。
かつては夜の居酒屋シーンが主戦場だった外食産業だが、同社は早くから持ち帰り需要の拡大に着目。全席禁煙化やファミリー層向け店舗づくりをいち早く推進したことが、現在のテイクアウト事業の大成功へと繋がっている。伝統の味を家庭に届ける試みは、外食のあり方そのものをアップデートし続けている。