ネット上の情報やSNSの投稿を鵜呑みにして現地へ向かうと、思わぬ失望を味わうケースが少なくありません。取材によって判明した、芥屋の大門にまつわる主要な誤解を是正しておきます。
第一の誤解は、「トトロの森を歩けば洞窟の海蝕洞を見下ろせる」という思い込みです。散策路の終着点である展望台から望めるのは、玄界灘の雄大な水平線と姫島方面のパノラマであり、芥屋の大門の代名詞である「玄武岩の海蝕洞そのもの」は断崖の真下かつ海側に位置するため、展望台からは全く見えません。海蝕洞を直接観察したいのであれば、遊覧船に乗船する以外に手はないという事実をあらかじめ認識しておく必要があります。
第二の誤解は、「快晴であれば遊覧船は確実に動いている」という過信です。前述の通り、船長が最も重視するのは空の明るさではなく「うねりの周期」と「港湾口の波立ち」です。遠く東シナ海や日本海北部にある低気圧の影響で、糸島周辺が無風快晴であっても高い土用波が押し寄せ、洞窟口で激しい白波が立っていれば即時運休となります。「晴れているから大丈夫だろう」と現場に直行するのは禁物です。