彼らが手掛けるプロデュース作品や舞台公演は、常に観客の期待を裏切り、そして超えていく。商業的なウケを第一に狙った安易な企画とは一線を画し、人間ドキュメントの奥底にあるドロドロとした情念や、社会の片隅で声を上げられない人々の息遣いを丁寧に拾い上げる作品群。演出家・俳優として現場を鼓舞する男と、鋭い直感と圧倒的なカリスマ性で作品全体に血を通わせる女。
現場のスタッフからは「二人のディスカッションには容赦がない」という声もしばしば聞かれる。馴れ合いや妥協を一切排したクリエイティブな対話こそが、小劇場から単館系映画館の超満員の客席へとダイレクトに伝播する凄まじい熱量の源泉になっている。