ネット上の一部では、「原作者と旧アニメ制作陣・旧声優陣の間に確執があったのではないか」という憶測が流布したことがありました。しかし、取材データや関係者の発言を検証すると、そうした不仲説は根拠のないデマであることが明白です。
旧アニメ版で桜木花道を演じた草尾毅氏をはじめとするオリジナルキャスト陣は、後進のキャスト陣に対して敬意を払い、本作の劇場公開を温かく見守る姿勢を示しています。また、井上監督自身も旧アニメ版が当時のファンに与えたインパクトを否定したことは一度もありません。
交代の真相は、感情的な対立ではなく「29年前の作品を単に懐古するのではなく、現代の最先端CG技術と手描きアニメーションを融合させ、まったく新しい表現領域に到達するための必然」でした。声優の年齢バランスや、長年培われた既存の演技パターンから解き放たれることでしか描けない生々しい試合描写があったのです。